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エシカルハウス

エコハウスからエシカルハウスへ

エシカルハウスへの取り組み

弊社は創設以来、「開発と環境保全」の両立をテーマに建設コンサルタント事業に
取り組んでまいりました。「環境共生型の人を始めとする生態系にやさしい計 画」
の一環として、予てから現在行われているエコ住宅の考え方に疑問を抱き、
特にエネルギーにおいて自立循環でき地球環境全体にやさしい「プラスエネルギー
住宅」の必要性を提唱しておりました。その中で、地球環境財団の
「エシカルライフ」の考え方に賛同し、「エシカルハウス」として提案を
させて頂くことになりました。

「エシカル」とは

英語のethic(倫理、道徳)の形容詞で、「倫理的な、道徳上の」「(社会規範に照らして)
正しい」などと訳されます。現在、環境問題では『温暖化』が 注目されていますが、
『生物多様性』や『貧富の格差』『消費の在り方』『企業の社会的責任』等の問題も含まれます。
先進国における大量生産・大量消費・大 量廃棄の社会構造が招いた問題も山積しております。
そういった問題と真摯に向き合っていくには、社会構造の抜本的な見直しが必要であり、人間中心の
社会を 変えるための行動を起こす動機を「欲望」から「良心」へ変えていく必要があると考えています。弊社では、エシカルを「良心」や「思いやり」と定義づけてお ります。
最近は「エシカル消費」が注目されてきており「社会に貢献しよう」「もっとよい社会に変えていこう」という人々やそういった会社を応援していこうという行動をとる人もふえてきています。
特に3.11以降、人々のマインドは明らかに大きく変わりました。

エコ住宅との違い

現在のエコ住宅は、まだまだ住む人個人の意識次元にとどまっており、一部にエコアイテムを取り入れた簡易タイプが多く、エネルギー削減についても省エネ (今のところ特にCO2削減)に重点が置かれています。すでにある多様なエコ技術も当然環境には貢献していますが、ハード重視で投資額が大きいこともあ り、なかなか大きなひろがりに至って行かないのが現状です。
一方、エシカルハウスは心が先にあり、「温故知新」を基本に昔からの知恵を見直し、自然の力や 恵みを生かしそれに感謝して生きる生活様式を再評価し取り入れられるものは取り入れ、現代の暮しとも調和しつつ自然環境にも優しい暮し方・エシカルな生き 方を醸成しエシカルライフを支える住宅を目指すものです。特にエネルギーに関しては、既存の大規模供給エネルギーに頼らず、出来るだけ省エ ネ技術への資金も少なくて済むように、昔からある技法(自然の力)を最大限取り入れながら、個々の住宅で自前のエネルギーを生み出す(創エネ)ことによ り、完全な自立循環型の『プラスエネルギー住宅』を目指すことを前提としています。さらに、建設エネルギーも出来るだけ削減し(地産地消を重視等)、地球 環境(自然や動植物)、地域のつながり(隣人や弱者)、人(そこに住まう人自身)に対しても良心と思いやりをもった住宅となるよう配慮していきます。
省エネ技術の向上は、どこにあっても快適な住宅を提供できるようになりました。
しかし人にとっての快適さとは、地域特性を無視した人工的な快適さではな く、地域の気候風土
に合った住まい方こそが本来の快適さを生みだすと考えています。常に一定の気温の中で住むことは
本来の快適さではなく、特に四季の豊か な日本においては、夏は夏らしく多少の汗をかき、冬は
冬らしく程々に寒さを感じながらも、無理なく過ごす事が出来るような住まいが、「本来の生命力を
高め ることのできる健康で快適な」住まいではないかと考えています。そのように生活することが
出来る住宅を造る事が、省エネの原点でエネルギー使用を最小限に する事にも繋がります。
エシカルハウスは精神性に寄る所が大きく、良心と共鳴して実現できるものと考えます。
「良心的な住まい方」を実践して行くには、か つての知恵を現代の技術で補完強化するとともに
新たな技術を作りだすことも必要で、それを支えていく為に、より多くの人々にエシカルハウスを
理解していた だければ幸いです。

エシカルハウスの特徴

「住む地域の気候風土に合った住まい方が出来る住宅」「四季を感じられる住宅」「自然の持つ力を
最大限に活かした地球と人にやさしい住宅」「エネルギーを削減しかつプラスになる家」で ある事だ
と思います。 環境問題の解決には科学技術・文化や経済・人々の道徳観、全てが必要です。
今後、エシカルハウスの考え方に賛同頂いた皆様とエシカルハウスを研究・開発し ていく中で、日本
古来からの知恵と新しい技術を融合させて、新システムを作り出していきたいと考えており、ただ今
研究会を立ち上げる準備をしております。

エシカルハウスからエシカルタウンへ

エシカルハウスはエネルギー消費において生産量が消費量を上回る(プラスエネルギー)住宅を条件にしております。しかしながら、単体でエネルギーの生産と 消費のバランス調整を図り、エネルギー
の完全な自給自足(他からのエネルギー供給を受けないエネルギーの地産地消)を行うには、
多大な費用とエネルギーロス(利用せず無くしてしまう)が生じて しまい、エシカルの精神から
外れてしまう為、電力会社との需給関係が必要となります。 私たちは、エネルギーの完全な自給自足を
目指し、ある一定の広がりを持ったエシカルハウスの集合体である、地産地消型の持続可能なまち
『エシカルタウン』 の創出を最終目標としています。
また地産地消のエネルギーは過疎地域の活性化にも貢献する産業にもなり得ます。そんな街が次々
広がって行けば、20世紀の様なエネルギー争奪に振り回され ない、エネルギー新時代の到来も夢
ではないように思います。それは未来の子供達への大きな贈り物になることでしょう。その為にも、
今を生きる我々におい て、新時代への道筋をつけておかなければならない大きな責任があると、
強く思っています。
株式会社アーク
〒641-0051
和歌山県和歌山市
西高松1丁目1-26-11   
TEL:073-488-3521 
・建設コンサルティング
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